雨が降っている。今日。
帰り道、ラジオとして「オモコロウォッチ」を聴きながら駅まで帰る。
雨の音が聞こえない、と気づいた時には、傘のかからない左腕が濡れていた。
ノイズキャンセリングイヤホンは、雨に打たれたことを忘れさせる。人がいることも忘れてしまって、私はたまに独り言を呟いてしまったこともある。
先週末は暖かったけど、雨が降ってまた寒くなった。春になるといつも思い出すことは、春は雨が降るたびに暖かくなる季節なのである。
この季節の微妙な淡いを、楽しむことができれば、きっとそれは素敵なことなんだろうけれど、あいにく、この微妙な季節の変化にとても眠たくなってしまって、花粉症の兆候を感じる。
「遣らずの雨(やらずのあめ」という言葉があります。来た人を引き留めるかのように降る雨のことです。
とてもえっちな雨だと思います。一義的にはえっちなものはよくないのですが、私的には良いと思います。そんな私はえっちな雨に出会うシチュエーションはあまりありませんね。
遣らずの雨を気にしながらも、さすがに20時を過ぎたので、帰ることにしました。管理職でもないのだけれど、巡り合わせで鍵を持ってしまったため、私は上司の顔を気にせず帰ることができます。
今日は帰ったら、飯食って風呂入って寝よかな〜。
雨に打たれても走る電車の中で、思いつくまま、五月雨式に言葉を書いてみるのでした。
貴婦人と雨が微笑むヒヤシンス