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2024年に本を9冊読んだ私が厳選した、2024年のベスト本9選

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こんにちは じょんまんじろうです。

今回は2024年に9冊本を読んだ私が、2024年のおすすめ本を9つ厳選し、それぞれの感想を発表したいと思います。

 

①「不倫 実証分析が示す全貌」

 2024年は不倫の年、というか人類はいつも不倫の年です。この本の特徴は、新しいデータというよりも、データの収集方法や、その統計における処理を新しい手法でもって、より精度高くしましたよって感じ。俺もあんまりわかんないけど、平たく言うと嘘をちゃんと取り除く方法らしい。

 内容は、結構分かりやすいというか、確かにな〜となった。面白かったです。不倫を検討された方はぜひ。

 

②裁判官の爆笑お言葉集

 タイトルにもある通り、裁判ウォッチャーの著者が裁判官の発言をまとめたもの。この頃、こたけ正義感の逆転裁判実況をよく見てたので、関連する本を探しました。結構読みやすくて面白かったです。

 

③SF作家の地球旅行記

SF作家の地球旅行記

SF作家の地球旅行記

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 初代カクヨムのコンテストでSF部門の大賞を受賞してからずっとSFど真ん中を走っているらしい柞刈湯葉センセの旅行エッセイです。気がつけば、何かと追いかけている作家です。

 このエッセイは、湯葉さんが国内や国外を問わず旅行に出かける様子を描いたもので、読んでて、そんなに気負わずに旅行に行っていいんだな、などと感じたりしました。

 特に面白いのが、最後の二本。架空編と題したエッセイで月面旅行と南樺太に行ってるエッセイがめっちゃいい。それまで現実を読んでたのに、最後で一気に空想の世界へ走る。湯葉おぶ湯葉です。めっちゃすこ。

 この本は電子版で買いました。電子版って、食わず嫌いしてたけど、何かと便利ね。

 

④ファクトフルネス

 真実がいっぱい書いてある本。

 めっちゃ売れてて、俺も読まなきゃな〜と思って数年経ちながらも、重い腰をあげて読みました。世界を正しく見るには、正しく見るための土台が必要であり、まず知識、そして次に人間が持つ思い込みを自覚しようねという話。もちろん世界では貧しい子供はいるけれど、世界の8割はなんらかの予防接種が打てていたり、所得水準が上がっているのに、分断本能がそれを信じなかったりと、結構読みやすくて衝撃的だった。学ぶって大事ですね。

 ちなみにこれも電子版。電子版って便利やね。

 

⑤オタク六法

 オタク弁護士を自称する著者が、オタクに関連する法律について買いてある本。この著者、NHKの筋肉体操にも出てましたよね。

 面白かった。初学者の私にもよく分かるし、なるほどね〜ってなった。

 

⑥パーティーが終わって、中年が始まる

 来ました。じょんまんじろう今年一番の話題作です。「元・日本一有名だったニート」という呼び名も既に古い、おじさんpha(ファ、と読みます。)の最新のエッセイ。

 経歴を私の分かる範囲でまとめると、京大の熊野寮で居心地の良さを知り、大学事務として働き始めたものの、Twitterに出会った衝撃から、仕事を辞めて東京でギークハウスを始める。その頃に働かなくてもいいと「ニートの歩き方」などを出版し、ニートの代表格として生きて、ドキュメンタリー番組のノンフィクションなんかに取材されたりもしてましたね。

 それから地方にフルサトを作ろうとして頓挫したり、熱海(?)あたりで土地を買ったら、結局売れない土地の押し付け合いになってて、手を引いてみたりしてたらしい。

 シェアハウスを辞めて、今は働いてしまっています。

 「ニートの歩き方」を読んだ時は高校生だった私は、全部の本は読めてないけど、中レベルのphaウォッチャーを自負しておりましたので、何故働き始めたのか気になってました。今回のエッセイで、そのあたりが分かってて、とても興味深かったです。

 全部飽きてしまった、というか、疲れてしまった、みたいな彼の文章は、とても悲しい感触なのですが、心の奥底では「やっぱりなぁ」という気持ちにもなりました。遊ぶだけで、人生終わるわけじゃないよな〜、と私は思っていたのでphaさんがこういうテイストになるのは、心のどこかでそうなるのが分かっていたのかもしれません。

 ただ、現状の彼やその周りを見ると、結構「50代も楽しいぞ」みたいな話を聞くので、数年後はまた違ったエッセイを読ませてくれるんじゃないかな〜と期待してます。

 ちなみに、このブログを書きながら参考に読書メーターを確認すると、読者が「この本で知った」「作者のこと知らなかった」と書いてて、個人的には、他の本を読むと、この本の味わいが変わりますよ〜と伝えたい。

 

⑦実力も運のうち 能力主義は正義か?

 有名な哲学者のマイケル・サンデルの本。

 難し〜〜〜〜!! 2年かかりました。内容はあんまり覚えておりません。メリトクラシー、良くないねって感じっす。

 最近思うけど、学歴社会じゃなかったら、俺はもっと生きづらかっただろうなぁ〜、などと考えてしまいました。子供の頃は物覚えが良い子供でしたので、何かと恥ずかしくない大学を卒業しておりますが、世の中が100メートル走の速さ比べとか、洗濯物の畳むスピードとか裁縫の器用さ選手権とかになってたら、俺はどうしようもなくJAXA男性だったと思います。宇宙に逃げちゃお〜。

 

⑧あらゆることは今起こる

 ADHDと診断された著者のエッセイ。

 去年から聞いてるポッドキャストBase Ball Bearのこいちゃんとアイドルライターの南波一海さんが話してる「こんばんはプロジェクト」の南波さんがこの本を読んでて、私も気になったので購入。医学書院のシリーズ「ケアをひらく」は本の内容が重たいけれど、読んだ本はどれも良かったです。

 本人の語りを持って、何だかよく分かるような、逆に「本人の体のことは本人以外には分からないんだな」ということが分かる、そんな内容でした。素晴らしかった。

 本を読んでて、ふっとした時に、隅のパラパラの写真を何回も巡ってしまい、「あれ、どこ読んでたんだっけ?」と2〜3回なりました。嘘です、パラパラまくる時に、読んでるところを指で挟むからページを見失うことはありませんでした。ただ、パラパラを何回も見たことは本当です。

 

⑨いつかたこぶねになる日

 去年も読みました。「いつかたこぶねになる日」でございます。単行本は、⑥に書いたphaさんがTwitterでこの本の感想をあげてて気になって購入。文章がめちゃくちゃ良くて、友達に貸して回ってました。つい先日、文庫版になったので、文庫版も購入しました。

 内容は、フランスに住む著者が、生活の様子とそれを彩る漢詩を紹介するエッセイ。と聞いてて「???」となりますが、読めば一発で解決します。とにかくめっちゃいいです。日本語のうまさもあるけど、漢詩の知識がとにかく良い。こういった知識ってどこで身につけるんだろうなぁ、などと考えてしまいました。

 とても良かったです。これは他の方にもおすすめ。

 

 以上、厳選した9冊の本を紹介しました!!

 2025年は100冊本を読みたいと思います。無理ですね。20冊くらいにしときます。


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